秋の夜空にまんまるの月が黄色く輝いている。
はじめて見た時には真上の方向に、
気がついてまた見ると山の上に。
月は明るい。
これだったら月明かりで歩けるかもしれない。
月を写真に撮るのは簡単だが、
絵や詩にしようとすると描けない、
書けない。
見とれてしまうからかな。
昼間はあんなに暑かったのに、
月を見ようと外に出ると肌寒い。
「空気は冷たい方が透明なんだ」
月をずっと見ていると夢の中に引き込まれる。
感情が動く。
吠えたくなる。
子供の頃はうさぎさんが月にはいると信じてた。
すすきとまんじゅう。
縁側で眺める月は気にならなかった。
まんじゅうに目がいった。
いつになったら食べられるのだろうと気に病んだ。
夏が終わり、
秋が来る頃のまんまるの月。
よく晴れわたった日の月は夕焼けの中に突然出る。
秋の夜長にうつらうつら寝て起きて、
目をこすって見る月はパッと明るい。
夢は消えていき、
なんと重たい夢だと思う。
見てるとはっきりしてくる。
中秋の名月とはそんなものだ。
私は月明かりだけで歩いてる。
すばらしい月明かり。
御供 2013/9/19
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