2013/06/20

ディスオリエンテッド=disoriented



ビートの言葉の隠語で社会に順応しないことという意味のスラングだ。
ビートを語るとき。
ビート・ジェネレーションとはJAZZのビートと、
ビステュート=至福をかけてビートと呼ばれたわけだが。
50年代アメリカが経済大国に変心して行く時代。
アメリカは保守的で国家は絶対的なものであった。
その時代に社会に反逆した詩人たちがつくった文学集団をビートニクと呼んだ。
彼らは社会に順応しないで自分たちの意識に目覚め、
放浪をはじめた。
J・ケルアックの「ON THE ROAD」がそれである。
髭をはやし、
大学まで出た教養を身につけても社会に順応しなかった。
自分たちの生き方を模索し出したのだ。
この「ディスオリエント」という言葉こそビートだ。
私は旅の途上のニューメキシコで知り合ったダグラスから聞いた。
ビート・ジェネレーションとはロスト・ジェネレーションに芽生えた言葉。
カウンター・カルチャーやサブ・カルチャーが、
アメリカ社会に真の意識を芽生えさせた。
それは社会に順応しないで生きる、
ディスオリエントな生き方だ。
放浪の先に彼らが見たものはアメリカという文明社会からの離脱。
一個人となった時、
お金や名声というアメリカ文明におけるプライドをぬぐい去ったときにいかに生きられるかという問い。
規制のアメリカ社会である保守的なアメリカを抜け出して裸になる。
その時にいかに人間として強く生きられるかということだ。
ビートがビートであるための意味がここにある。
ここに隠されているのだ。
Disoriented=ディスオリエンテッド。
社会に順応しないこと。
  御供 2000/9/27 13/6/20

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