2012/07/07

移動して



2、3日の小さな旅。
動きつづけて人間と言うけれど、
少しでも違う街の空気を吸うと元気になる。
はじめての街ではじめての人間と会って話す。
パソコンでの会話とはまったく別だ。
嫌いなヤツなんて誰もいない。
でも、顔を合わせれば深く知り合わなくてもなんとなくわかる。
多くの人間と出会って来たのだから。
自分で勝手に判断する悪い癖は変えられない。
人間が好きではあるが、
小心ものなのか人見知りがはげしい。
旅の途上で自分から話しかけることもよくある。
カフェでバス停で、
信号待ちをしている時にも。
「いい服だね。どこで買ったの」
「格好いい車だね。エンジン音はいいね」
「ひと目惚れって信じますか」
ユーモアを込めてジョーダンを言う。
すると、気の合うヤツはかならず笑って受け止める。
そんな出会いがうれしい。
私の歩いて来た道ばたには楽しいヤツしかいなかった。
「人間はみな迷いながら歩いている。その旅の途上で出会い友となる」
人生にはきっかけという黄金の出会いがある。
そのきっかけは人生のフックである。
私はそのフックを大切にしたい。
小さな旅から帰って来ると、
身の回りのモノたちが笑ってお帰りと迎えてホッとする。
着こなした服をたたみ整理する至福の時間。
出会いを言葉にして詩に書きとめる。
なんとなんと楽しい地球の中。
明日もあてもない旅の夢の中にいるよ。
宇宙の出会いのような七夕の日。
   御供 2012/7/7

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