2012/07/01

取材



雑誌の編集の仕事をしていると、
いろいろな人に会うことが良くある。
人に会うということは多くのエネルギーを有する。
世の中に流行している世相をキャッチする時、
街に出て元気な人たちに会うことが不可欠だ。
50CCのバイク「アプリイア」で街を徘徊している。
私はそのため街に隅々まで見て歩くことができる。
どこででも気になるところで止まる。
車やタクシーだとそうはいかない。
車は渋滞にはまり、駐車することもできない。
街を見るということがいかに編集に必要なことか、
私はわかっている。
取材にとって大切なことは人に会うこと。
たくさんの職業のいろいろな階層の他の国の人と会う時、
いろいろな考えがあるのだと気づく。
いろいろな企画がポケットいっぱいになる。
これが私の財産と言ったら財産だ。
だって他には何も残ってはいないのだから。
私は人が好きだ、嫌いなヤツなんて誰もあない。
しかしその場に立った時、
いつも気持ちがいいとは限らない。
以前はそんなことはなかったのに、
何か違う空気の流れを感じる。
心のどこかに隙間が空いてしまったような、
確かに時代は変わったのだと実感する。
がむしゃらだった頃の私は消え、
大人のクールな私がここにいる。
子供の心を忘れないで大人になった吟遊詩人のように。
私は風のように流れてたくさんのところへ、
たくさんの人に会いに行きたい。
もちろんすべてが気にいるというわけじゃない。
私は永年の習性で持ってそれを判断する。
居心地のいいところは少ないけれどいつもそこを探す。
そこが私にとって幸せなところだから。
気の会う仲間がいるところ、
そこが私にとって一番落ち着くところ。
取材はよくも悪くもそれを私に知らせてくれる。
この取材という行為は、
いつもエネルギッシュでいることを心がけなければできない。
私は人生の中でこの取材ということを一生続けて行こう。
知らない国へ行って知らない人と会う。
自分を成長させ、
楽しいことを探しに行く。
私はこういう人間なのである。
  御供  2001/10/17  12/7/1

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