2012/01/10

TOOL'S BARで



人生でいちばん必要な特効薬は人と人の出会い。
生き方の角度を変えたいならTOOL’S BARにおいでください。
[Change your LIFE at TOOL’S BAR]
今から15年くらい前、
東京の夜は水商売まっさかりだった。
カフェ・バーが流行り、
六本木には3500円で2DRINKのチケットのディスコ。
バブル全盛の時代。
バブル経済が飛び火して水商売が大流行り。
お金と安定という人間が所有する、
もっとも危険な病いの時代。
TOOL’Sは人間が人間らしく交差できるスペースとして、
[TOOL’S BAR]をスタートした。
お金をかけないで人が集まれる場。
人口密度がそうさせる。
経済と文化の相乗関係を実践する場だった。
TOOL’S BARは水商売の意識ではじめたのではない。
人と人が出会うところ。
アーティストが集まるスタジオのようなマルチなパフォーマンス・クラブ。
カフェ・バーで背の高い椅子に座ってVIDEOを観ながら飲むだけなら、
自分の部屋でウォッカ・オレンジでも飲んでいた方がいい。
そこに行かないと楽しめない、
そこに行かないと出会わない人間がいる。
はじめTOOL’S BARにはレコードが2枚しかなかった。
友人でフリーな仕事のスタイリストやカメラマン、
ヘアー・メイクなどで音おたくな連中がレコードを持ち込んだ。
フル・ボリュームでジミ・ヘンを聞きたい。
5000円のタクシー代で楽しみや出会いを求めてやって来る。
たくさんのレコードを持って友たちと集まる。
TOOL’Sのメンバーがいることによって、
集まる連中は紹介され合う。
みんなが新しい友だちをつくれる。
こんな出会いの場所だった。
決して酒を売るためのBARだけじゃない。
文化と人と人の出会いの場だった。
サロンに近い場だった。
音のディスコはもうあった。
TOOL’Sはパフォーマンスのできるクラブだった。
そこに来るとワクワクが味わえる楽しい時間。
新しい出会いがある時間。
ある夜はストリップ・ナイト。
ある夜はヘア・カット・ナイト。
ある夜はあんこ・ナイト。『私の好きなあんこをくばるだけ』
どんなに豪華な空間があっても意識までは変えられない。
TOOL’S BARはドアを開けた瞬間に、
その人の生き方や人生まで変えてしまう場所と成り得たわけだ。
ゴミでつくられた黄金のサロンというわけだ。
 御供   12/1/10


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