2011/12/10

大都会に来る災害



人間のたくさん住む大都会に台風が襲う。
豪雨の過ぎた次の日、
空は青く晴れ渡り雲ひとつない快晴。
風のように揺れる心で漂う。
この大都会は人間の森。
ポツンと街角にたたずむ。
アリよりも小さな存在が人間だ。
世の中を見渡せば、
同じような人間がもくもくと歩いている。
社会を斜めに見ているのは私だけではないはずさ。
同じ角度から見ているヤツは見当たらない。
ひとりぐらいいてもいいのに見当たらない。
旅先のカフェで見渡せば同じ角度で見ているヤツと出くわす。
ふと見ていると同じ方向を見ている。
それに気づいたんだ。
面白い。
同じ角度なんだ。
東京という大都会の人間の森は同じような木だけが密集している。
何故だろう。
知らないこともたくさんあるけどそう感じるんだ。
同じ尺度で見たってわかるわけないよ。
知ったふりをしているだけさ。
大都会はどんどんと変わって行く。
大都会に突然大災害が来る。
これも自然が教えてくれたひとつの試煉。
そういう風に考える。
同じような目線で見るヤツが多くなることを祈ろう。
いつも時代を味方に見渡そう。
 御供 2002/10/6

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