2011/11/27

ポエズム





私ははっきりと見た。
私ははっきりと本質を見た。
個性をひけらかす上っ面の下にその人を見た。
その誇りの上に一体何があるというのか。
本質以外に何が?
毎晩、私の喉を通して消えていったつまみ。
ふさぎこむ私の心も人相を変える。
もう気取ったりするのはやめようよ。
すべてを無にして心の詩を読もう。
キミに今の私の心の中を聞いてもらいたい。
わかり合えるのはポエズムを通して。
私の真実のポエズムを聞いてくれたらわかるだろ。
私のすべてが包み隠さず書かれたポエズム。
私のポエズム。
犬は叫ぶ。
鳥が飛ぶ。
木々は気持ち良さそうに揺れる。
人は生きる。
新たなる人生に向かって進む。
今までの人生よ、さようなら。
これからの人生にこんにちは。
人類の歴史に残るものを増やすのをやめようと要求したい。
いや、提案するとしよう。
このような嘆願をした罰はあるのか。
私が人類ひとりとして生まれ変わるなら、
他はみんな死んでひとりもいない。
私はひとりで地上をかけずりまわる。
声高らかに笑い。
時に祈りまた時に泣く。
「こうなるとわかっていた」と、繰り返す。
そしてある朝に床から起き上がらない。
でもいくつものポエズムが残されている。
いく篇ものポエズム。
ポエズムが残っている。
ひとりで提案しよう。
このポエズムを次の世代の反逆児に残そう。
ポエズムに誓って約束しよう。
  御供 2001/4/30

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