2011/08/24

止まった時



進まない時計の針。
時間をきざむ楽しみがない。
1分が、10分がとても長い夢のようだ。
過ぎてしまえばしめたもの。
止まった時があるだけ。
壁を見つめてひとりで話す。
何を思うでもなく、
浮かんでくる考えもない。
空を切る思考は慰めにもならない。
止まった時の空しいだけの心の中。
探すあてもないものを探し出す。
止まった時に見つめ合う光を、
ダイヤモンドの時に変えなければならない。
いつでも止まった時、
それの重なりなのだと時計の針が教えてくれる。
 御供 2000/5/6

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