2011/05/30

白州次郎から



喩えは悪いがサッカーやラグビーでオフサイドは反則になる。
芸術文化の面では、こういう「飛び出し」とか「待ち伏せ」のプレーこそが、
時代の先端をいく行為である。
前衛的な先達の業績に温厚な眼差しを超えて、
異様な愛情と共鳴でペンを取る。
詩人やアーティストは黄金の芯を持った唯一者たちである。
ギンズバーグやホイットマンは「ゲイの詩人」
血脈を論ずることは世間の良識を脅かしている。
ギンズバーグはよく予言者のように崇拝されるが、
同時に猥褻な風俗詩人であった。
「何も手を加えていない。即興の詩が一番いい」と説いている。世間の評論家のように無内容な流行り、
言葉を繰り返さずに直感で書いて行く。
まさに、アンデルセンの誇る現代の「即興詩人」だ。
 御供

0 件のコメント: