2011/01/07

先行く人へ


私の前に尊敬する人生の先輩たちがいる。
私はその先行く幾人かの人たちに導かれ、
私自身の新たな道へと足を踏み込む。
あこがれと羨望の目で先輩たちの歩いた道について歩く。
その道は私の道を形成するために、
最も大切な生きる哲学の道。
私はあこがれの先輩たちのドアをたたく。
精一杯の気持ちで敬意をはらってたたく。
もし何かをいいつけられたら、
できるかぎりの誠意をもってこたえる。
先輩たちのために自分のすべてをゆだねる。
それは私のすべてを満たし、
快楽にひたる時間となる。
いっしょにいるだけでうれしい。
話しを聞くだけですべてを学ぶことのできる授業のような時間。
私はそうして先行く人に愛されようと努める。
愛は私から発せられ、
無条件で見返りを求めない。
愛は確かな愛となって帰ってくる。
私のあこがれの人は決して歴史上の偉大な過去の人ではない。
社会で権力やお金を持つ人でもない。
私の欲する感性、
他に類を見ない独自のスタイルを持って生きている人だ。
その人たちに出会えた私は幸福である。
その人たちに捧げた時間は、
私の私自身を育てるためにある黄金の時である。
私の人生は読み書きの頭の中で構築されるものでなく、
街角や酒場での多くの時間の中にある。
私はそれを偶然の出会いからつかみとる。
私にこれらの先行く人と共有した時間が内面へと導いてくれる。
学校で学んだことよりも、
多くのことを先行く人から教えられた。
御供 2000/7/30

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