2011/01/28

ボブ・マーレー



私はボブ・マーレーのコンサートを一度見に行ったことがある。
東京渋谷の公会堂だ。
あのコンサートは私の生涯でいちばん印象に残るもの。
中央PAの脇に席を構えた私のところにシーケンと石田あゆみがやって来て、
席を代わってくれないかというのだ。
私は即座に「ノー」と答えた。
私は動かなかった。
その席は私のチケット番号だ。
それなのに動く必要があるのか、
有名人だからどうだっていうんだ。
私の信条だ。
その時の私はまだ20代はじめ、
若く何につけても興味いっぱいの頃だったのを覚えている。
あれほど強烈なコンサートは、
その後私の人生にはない。
違う意味での気に入ったものはあるが。
ボブ・マーレーの歌う歌に私は人生を重ねていた。
それ以後私は少し変わったような気がした。
1年後、ボブ・マーレーはこの世を去った。
実はあのチケットはボブ・マーレー自身からもらったもの。
今でもボブ・マーレーは私の心の中に生きている。
ボブ・マーレーのことをいつも考えられずにはいられない。
私は思う。
彼は20世紀最大のミュージシャンだ。
ボブ・マーレーほど偉大で人々の心をとらえたミュージシャンはいない。
確かにビートルズやローリング・ストーンズもすごい。
でもボブ・マーレーほどいろいろな意味で世界を変えたミュージシャンはいない。
私自身そう思っている。
ボブ・マーレーに乾杯!
御供 2000/12/22

1 件のコメント:

落合マサユキ さんのコメント...

はじめまして。たぶん、当時同じ会場にいたと思います。おっしゃるとおり、あの日のライブは、生涯で一番のものです。忘れられないライブです。当時、ジミークリフのライブにも行きましたが、バブ・マーレーのすばらしさにはかないませんでした(ジミークリフも好きですが)。いまも、あのライブを思うと熱くなってきます。