2010/12/23

自分の王国


私は自分の王国を見ている。
私に見えなかった王国が、
私が見ようとしなかった自分の王国。
目の前にあった国のない王国。
見えそうになっていたにもかかわらず、
見ようとしなかったのかもしれない。
何故だろう。
その方が楽だったから理由をつけて逃げていた。
勝手に理由を正当化していた。
しかし今、私は自分の王国を目指している。
見えていなかった時間。
見えなかったことを体験したことは、
今の私にやる気を起こさせたことは確かだ。
足踏みをしていた年月は止まっていた。
後戻りしていた時間はもう交代し、
私のやる気へと変身している。
もう私は自分の王国を見失わない。
残りの人生の直線を行く道をゆっくりと歩く。
だって私には止まっていた時間が体験となって「うれしい挑戦」
の時間となってあるのだから。
私の自分の王国は私の中にある。
決してそこここにある国ではない。
ドアを開け放し、
誰でも出入りできるボーダーのない王国。
それを見るものは私と出会った私の友だち。
私が見ている自分の王国は私の内なる意識の中にある。
その王国は無言の情熱の中に創り出されているもの。
私ひとりでは決して作れない、
みんなと共有することによって成り立っている。
そう、その王国は自分だけの王国ではなく、
みんなの王国であるわけだ。
誰もがひとりひとりの王国を持ち、
その王国と王国はボーダーを持たない。
自分の王国まで歩き続けよう。
御供 2000/8/20

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