2010/11/20

時間とは


時間とはカタチのないお化けのようなもの。
長くも短くもなる。
カタチのないカタチを持っている。
とてもいいものでもあり、
どうしようもなくいやなものにもなる。
人間はいつも時間の中を旅している。
時間は同じように繰り返しす。
突然止まったり、走ったり、歩いたりしながら、
自由自在に人間をもてあそぶ。
時間というものにばかされる人がよくいるよね。
ぜんぜん時間を守れないとなったら、
人間は時間におびえ出すかもしれない。
支度をして出ようとしているのに出られない。
あっという間に時間が飛び込んでしまう。
そんな飛びっぱなしの時間の中の人生も人生に変わりはない。
人間は歳を重ねるごとに時間の感覚が短くなるように思う。
子供の頃は時間が経つのが遅かった。
でも、20代、30代と過ぎるにつけて一日が短くなる。
時間に対する余裕もなくなる。
時間の亀裂に落ち込んで時間の先端を想像する。
10年後の自分を思う。
不思議に時間は進まない。
いくつもの時間の溝に足を踏み込み出られないでいることがあるよね。
まるで逆戻りしたかのように錯覚する。
時間の先を楽しみを持って想像するとき、
それを夢というのだろう。
私にはたくさんの夢があって、
いつも満足したことがない。
時間が歴史の線を引くのだけれど、
その線に乗れない者がたくさんいる。
また時間に対して前向きにきちんと積み重ねて記録している人もいる。
そして人生のスケジュールをたて、
その通りに進み始める者もいる。
行き当たりばったりの時間を使う者も少なくない。
確かに現代は人間の生活にとって充分ではないようだ。
何もなく自然と会話していろいろ学んだ頃の人間は、
ゆったりとした時間の流れの中に身をまかせて生きていたに違いない。
人間の感情の中に入り込む時間もある。
怒り、笑い、悲しみが分かち合う時間がある。
人はみな同じように時間を過ごす。
失敗と考える人もいればいい勉強だと考える人もいる。
いったい私はどこから来て、
どこへ行こうとしているのか。
今の私の時間がいじけていると誰が言えよう。
時間とはあいそよく。
毛嫌いするものでもない。
やさしくつき合って行こう。
そしてひとりでいるこの時間を創造しよう、
時間といっしょに!
御供 2001/1/8

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