2010/11/18

ゆっくりと


私はこの時間を待ちわびていた。
こうしてゆっくりと流れる時間の中を、
あてのない創造を意味のあるものにする。
私はいつも架け橋で必至に生きてきたような気がする。
喜びのない人生に比べて、
喜びのある人生がいい。
私はそれを噛み締めてゆっくりと生きたい。
この流れは人間がつくり出すもの。
人生とは一瞬一瞬に喜びを感じる。
現在と未来に夢を持って突き進む。
それこそがいい人生。
暗闇を手探りで生きているような。
死んだように生まれてくる日々のようなものはなくていいもの。
漂うようにゆっくりと大きく深呼吸して生きていたい。
一日という時間の単位はあっという間に終わってしまう。
これは日常という毎日にならされているからに違いない。
私は歩く。
ゆっくりと歩く。
決して人生のエレベーターに乗らず、
一歩一歩階段を昇っていく。
決して黒いトンネルを好んで通ることをしない。
雨の日も風の日も、
ゆっくりとただ昇り、
楽しみの中に送りたい。
御供 2002/6/17

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