燃える思いを抱いて人生の荒野をさまよう。
重荷の下にあえぎながら、
私は知っているどこに。
ここからどこかに。
ほとんど忘れられて、
影なる大地が涼しげに花を咲かせている。
どこかに、夢のようにはるかなところにここから。
やすらぎの場所が待っている。
まどろみとここからと帰りゆくどこかに。
私はなんと幸せあふれ、飽くこともなく、
新しいおもちゃを手に入れたことだろう。
ここからどこかへ。
やがておもちゃも興味を失い。
いつもの日々が過ぎて行ったけれど、
ここからも新しいおもちゃがかならず目の前にあることを予感する。
奇跡のようなこの新たなおもちゃはまるでお祭りみたい。
私は再び魔法に包まれたようだった。
今、私はどんな遊びも知らない。
輝きも喜びもなにもないというとそうではないが、
長い道が私の背後に延びたいる。
壊れたおもちゃがたくさん転がり、
様々な破片がばらばらになりひとかたまり。
いまでも私はあこがれに駆られて最後の魔法を待ちわびている。
美しい色彩と夢でできている極上の魔法。
遊戯と子供の世界からの出口。
私が願った次の世界への入り口で。
世界は空虚になり、
色鮮やかな破片が私のまわりに煌めいている。
私はわかった。
もう一度子供の喜びが輝き出すだろう。
奇跡となって光り輝く。
心は暗いドウクツのなかで沸き立ち、
不安にかられながら新しい歓喜となる。
最後の遊戯よ、愛する死よ。
ここからどこかへ。
さすらいの意味もしらず、
ここからはじまるのか。
御供 2010/10/1
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