アメリカ東部のIVYリーグと呼ばれる、
ファッションの洗礼を受けたVAN世代。
たぶん、私たちが最後の世代だろう。
それからの時代はファッションが多様化し、
スピリッツよりも型が先行する時代。
ルールに縛られないルールとして、
自分らしさを表現する時代へと流行は向かった。
それにしても「VAN」「KENT」は、
私の人生すべてを、ある未来へと変えて行った。
若かった私は当時太っていて、
洋服が似合わなかった。
だが、このIVYというファッションは
私をも包み込んでくれる範囲にあった。
オックスフォードのBDシャツにコットンパンツ。
裾をWに4から4.5CM。
足もとはコインローファー。
たまにキチンと決める時には、
3つボタンのネイビーブレザーにレジメンタル・タイを愛用。
頭は7対3に分け、
どこか、いいとこの大学生といった格好をした。
私は今、旅のまっただ中にいる。
ファッションは私にとって、
旅をそして出会いを有意義なものにするひとつの手段である。
カフェでお茶をしている時、
バス停でバスを待っている時、
公園で本を読んでいる時、
何気なく街を歩いているときの交差点で会う隣の人。
たまたま同時時間に同じ場所に立ち、
次に進行している人たちと出会うのだ。
見た目で判断するのはどうかと思うが、
第一印象は大切だ。
そんな時、格好はとても大切だ。
大きな意味を持つ。
イヤものにしないとね。
それから、声を掛け合う。
そして相手に興味を抱く。
そんなファッションへの入口が、
私にとってIVYだった。
それは確かだ。
御供
1 件のコメント:
夢にあふれた希望の世代、懐かしい。
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