2010/09/18

VAN世代


アメリカ東部のIVYリーグと呼ばれる、
ファッションの洗礼を受けたVAN世代。
たぶん、私たちが最後の世代だろう。
それからの時代はファッションが多様化し、
スピリッツよりも型が先行する時代。
ルールに縛られないルールとして、
自分らしさを表現する時代へと流行は向かった。
それにしても「VAN」「KENT」は、
私の人生すべてを、ある未来へと変えて行った。
若かった私は当時太っていて、
洋服が似合わなかった。
だが、このIVYというファッションは
私をも包み込んでくれる範囲にあった。
オックスフォードのBDシャツにコットンパンツ。
裾をWに4から4.5CM。
足もとはコインローファー。
たまにキチンと決める時には、
3つボタンのネイビーブレザーにレジメンタル・タイを愛用。
頭は7対3に分け、
どこか、いいとこの大学生といった格好をした。
私は今、旅のまっただ中にいる。
ファッションは私にとって、
旅をそして出会いを有意義なものにするひとつの手段である。
カフェでお茶をしている時、
バス停でバスを待っている時、
公園で本を読んでいる時、
何気なく街を歩いているときの交差点で会う隣の人。
たまたま同時時間に同じ場所に立ち、
次に進行している人たちと出会うのだ。
見た目で判断するのはどうかと思うが、
第一印象は大切だ。
そんな時、格好はとても大切だ。
大きな意味を持つ。
イヤものにしないとね。
それから、声を掛け合う。
そして相手に興味を抱く。
そんなファッションへの入口が、
私にとってIVYだった。
それは確かだ。
御供

1 件のコメント:

jinnyjp さんのコメント...

夢にあふれた希望の世代、懐かしい。