宝石でできた眼を持って静かに永却に、
私たちは後世の同胞を眺めている。
恋も欲望も、
仄かに光るなめらかな輝きの中に知らずに過ぎ去る時を見る。
王者めいて、
星座の同胞みたいな者たちよ。
今もなお光は流れる。
輝きの中にあって、
神々の聖なるものが漂っている。
すべての周りには威厳がある。
私たちの美しさは息づき、
永遠性に満ちている。
ふと街を見る。
だが、私たちの若い兄弟たちは神を失ってよろめき、
迷いながら生きている。
情念のあらゆる泉。
燃えるすべてのあこがれに唱える魂は、
目標は死ではない。
私の信仰は無情で、
私の作る形象は少しの時の破壊力にも負けない。
魂との親和性の密かな印の中にある。
心の中に焼き付けられて待っている。
それゆえに私たちには予感があって、
太古の無言の前に立つと怖れなき愛の心を感じるのだ。
私はどんな存在者にもいとわしいとは思わない。
死さえも。
悲しみも死ぬことも驚かせはしない。
それは、私たちがいっそう深く愛することを知ったことだ。
私の心は海も森とも同じだ。
獣も石をも愛の名を受けて呼ぶのだ。
だからまた、様々な形象も微笑みながら消えて行く。
つかの間の瞬時に新しい歓喜、
新しい苦悩へと。
せっかちによみがえる。
御供 2000/8/18
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