2010/09/06

ウイリアムズバーグ


ここも帰って来たと感じられる。
こんなに旅をしている途上と思えたことは、
後にも先にもなかったくらいさ。
でも今、さわやかな風が吹いている。
心の風と呼びたいくらいさ。
どこからか雷の声がした。
あの雷の声が私の心のドアを叩く、
風が吹き荒れる。
いつしかやんだ通り雨。
水しぶき、水の流れ、水の豊かさ。
私たち人間に愛をささやきかける。
なんという甘い声だろう。
乾ききった地球を精一杯潤させておくれ。
甘い甘い愛歌のように美しく地球の表面を光らせ。
美しく化粧したように奇麗にしてくれるみたい。
この街には良く似合う、薄化粧。
街角に描かれたグラフティ。
街一面に広がる。
川の流れが緩やかで、
まるでここの時間のよう。
この街、ブルックリン・ウイリアムズバーグは、
ゆったりとした時間の流れの中にあるみたい。
とても小さくて、
街全体が時代の止まったタイム・カプセル。
心の声も、心の風が通り過ぎる。
橋を渡っただけなのにマンハッタンとは全く違う時間の流れがあるのだから驚かされる。
そして「今」という時間を100%満たしてくれる街でもあるわけだ。
風が揺れる。
風がすべてを運んでくれる。
うるおい美しい薄化粧。
街行く女の子もかわいいし。
のどかな時間、ゆったりとした川の流れのよう。
ここブルックリン・ウイリアムズバーグは、
とてもエネルギッシュ。
創造と愛を感じとれるところ。
何が大切かって時間が一番大切なこと。
人間の一生なんて、
あっという間の出来事でしかないのだから。
つくり出すよろこび、
何かに向かって動き出す。
足元をはっきり見てよろけても立ち上がり、
あそこまで行かなくちゃ。
愛を持って。
愛を感じて。
御供 2002/6/6

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