2010/09/17

詩人のジム・キャロル


道ばたでからすが夢をついばんでる。
ぼくら3人は長髪を風になびかせて、
コデインで羽のようにハイウェイを舞った。
ラジオではケルアックが47歳で死んだというニュース。
最後のハイウェイでは木々が踊りだし、
道が悲しいため息をついた。
誰だって一度はこのいまいましいアメリカン・ハイウェイからおさらばし、
美しい昇天を夢見るもの。
ぼくも一度は消えることを夢見た。
この美しい晴れ渡った10月の空へと。
「グレゴリー・コーソ」
アメリカが生き続けている限り、
きみも生き続けなければいけないのだ。
ああ懐かしいきみの中にどれほどの豊かなアメリカをぼくたちは見てきたことだろう。
思いやり、若さ、自由。
きみはまさしく、そんなアメリカの化身であったのだ。
「放浪天使の歌」
御供

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