2010/09/18

ポッとあいた時間の亀裂


今日は冬のまっただ中だというのに、
いやに暖かくなんか変な空気が舞っている。
外に出ていても、
家の中に入っても落ち着かない。
こんな日は何をしたらいいのだろう?
やることはたくさんあるのに何も手につかない。
一年のうちでこんな日が幾日かあるのは知っていたが、
いざ、その日になってみると落ち着かない。
耳にはいやなことばかり入ってくる。
車の中で人が撃ち殺されていたとか?
電気がつけっぱなしにばかりになっているぞとか?
そんな日に限ってイヤなことばかりが耳に入ってくる。
私はするでもなく、風を切って走ってみた。
おもむくままに、
無心で何も考えないで、
通り過ぎる人も見ないで、
この虚脱感はなんだろう。
私はこんな日に出会ったことがない。
と、考えながら今日を噛み締める。
人がたくさんいても、
人とのつながりがみつからない。
心から許し合える人がいない。
そう思っているのは自分だけかもしれないのだが。
私は私の心に向かい合ってみる。
今日は生暖かくて変な日だ。
どうしたというのだ。
問いかけても答えは出ない。
風が吹いて来て、それをみな溶かしてくれるといい。
そうすれば、また元に戻れる。
もう考えるのはよそう。
そう、気持ちいいことだけを考えて生きよう。
昨日も、今日も、そして明日も。
御供

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