情欲

ひたすら流れ、
ひたすら燃え、
脇目もふらず火の中に飛び込み、
心を奪われ、身を捧げる。
体のぬくもりが欲しい。
尽きることのない炎に、
生きている証を持つ。
しかし、突然、心は不安におののき、
尽きることのない幸福の中にいる。
おびえてもどかしく思う時もある。
愛の中に死を感じるなんて情けない。
私は永遠なるものに忠実に従い。
まなざしは揺るぎなく、
行為することにも、
特性になることにも心を開いてる。
しかし、欲望と心を捨てるなんてできるだろうか？
名誉も信頼も失っている今、
どうすれば取り戻せるか？
その心は風の中。
望みなき戦いをつづけ、
世界を片目でにらみ、
世界のことをあざわらっても、
何も取り戻せないことは確かだろ。
君のためにすべてを捨てて、
成し遂げようとしているのはわかるだろ。
君の心の声だけは、
耳を傾ければ聞こえるよ。
自分は今、自分の前にある仕事に、
全神経を集中して、やらなければならない。
信頼を取り戻すのは、用意ではないのだからね。
もうひとつ、新しい信頼を取り戻し、
新しい自分に生まれ変わる。
そして、君を探し出せると信じている。
わかるだろ。
それが私の中にある、私のルールなんだ。
自分のやり方でやるしか、
立ち上がることはできないと決めているんだ。
決して、無視しているわけじゃない。
むしろ前向きに考えて、
新しいルールの中に自由を持って生きようとしてる。
それも楽しく、
君の言う、お金持ちの仲間入りをして。
お金がすべてじゃないと思うけど、
もうあの紙切れに、泣かされるのはイヤなんだ。
この今の、社会では必要不可欠のものだと、
イヤというほど、体で味わったからね。
でも、私の意見も聞いてくれ、
今の世の中じゃ、あんなものは大して信じられるものじゃない。
何ていったらいいのかな。
いくらあったって、
使ってしまったら何も残らないということ。
それよりも、自分なりの楽しい時間を手に入れる。
夢物語を語っているんじゃない。
現実を真剣に語っているだけさ。
一方通行の会話。
そして、仲良く信頼して生きて行こうと言っているんだ。
そりゃ、人間だから自分中心なのはわかってる。
でも、相手の気持ちになって考えることぐらいはできだろ。
人間にはいろいろな情欲がある。
確かにある。
でも、笑って仲良くやろう。
愛しているよ。
愛してるんだ。
御供