アレン・ギンズバーグの言葉。
1955年当時、
散文体の文章、新聞その他の雑文を応用する。
ウィリアムス・カーロス・ウィリアムスのイマジズム的な考え方から思いついて、
アメリカの会話体のリズムにしたがった短いラインの詩形で詩を書いた。
一編のちっぽけな詩など書かずに、
自分のイマジネーションを解放する。
何も包み隠さず勇敢に書きたいことを書く。
自分の心の奥底から溢れ出てくる魔術的なラインを書く。
人生を要約して、
自分が誰にも示すことのできない何もかもを書く。
自分の魂の耳。
あるいは数少ない黄金の耳に聞こえるように書く。
「私は見た。私の世代の最後の最高の精神たちが、、、、、、」
ではじまる『吠える』の書き出しの部分を、
ある午後、熱狂的にタイプしたのだ。
不用に組み合わせた抽象的な精神の詩である。
野性的な言葉使いと、
無意識的なイメージを羅列したトラジ・コメディ。
精神は形が良く、
芸術も形が良い。
意味深長な精神は自発的にそのイメージ独特のフォルムを使い。
最後に思想に到達するのだ。
肉体を嘆き悲しんでいるだらしない幽霊が、
生き物の肉体を浸そうとしている。
私は地獄のアカデミックなフォルムについて絶叫しているのを、
悪夢のように聞いている。
「第一部」
注目すべきは子羊的青年時代を送っている、
アメリカの子羊たちのためのエナジー。
「第二部」
子羊たちを餌食にしている精神的意識のモンスターの、
告発である。
「第三部」
栄光に包まれた子羊たちの肯定の祈りである。
星のように輝く慈悲のショック。
構造はピラミッドで、
固定したベースに対して次第に変化して行く。
長い応答の形をとっている。
御供 2001/5/2
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