コンコンとドアをノックする音。
なんだろうと思っていると、
今日はどうも嫌な日だ。
少し雨が降ったみたいだし、
気分がどうもすぐれない。
予定通りにスケジュールもこなせない。
時間の流れの中であくせくする。
心ばかりがあせる自分が見える。
バイクで広尾のオフィスに行く途中、
車のドライバーにいちゃもんをつけられた。
もう少しでスリップして横転しそうになる。
ムカムカの胸を撫で下ろして、
ルーム605に入るとコンコンという音。
決定的なダメージ。
立ち退きだという。
コンビニエンスなこのチープな605の部屋を気に入っていた。
エコノミック・ウァーの波がここにもやって来た。
もう、あきらめよう。
21世紀は身も心も場所も新しくスタートしよう。
いい機会なんだと思う。
21世紀を予言するように、
死んだように生まれてくる日々よさようなら。
新しい日よ、こんにちは。
いつも変わりつづけたい。
「変わり続けるからこそ、変わらずに生きていける」と、
ニール・ヤングが言ってた。
すべてを変えて再出発する、いいだろう。
予言するように湧いてでてきた出来事。
この都会で自分の部屋を持つということはとても大変なこと。
21世紀はもっと大変になるかもしれない。
都会の人口は過密になり、
人々のストレスは最高点に達する。
バイオレンス映画が流行し、
SF映画が人気を呼ぶ。
もう未来がそうなるかのようにスクリーンに写る。
もうはじまっている。
予言はすべての見えぬ体験からでるものなんだ。
道理を通せばわかるだろう。
いい方へ、いい方へ。
予言しないと、
自分もポジティブになれない。
元気でいることが大切なんだ。
予言するんだったら美しく。
御供 2000/12/22 12/3/21
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