2010/06/09

東京のリズム


今、東京のリズムは誰もが乗り切れない、
ダンス・ミュージックのよう。
上手く踊るヤツは誰もいない。
リズムに乗ったような気でいる腕組みした広告マン。
だが、リズムは完全にはずれている。
このリズムを正常にとるまでに、
どのくらいの時間がかかるだろう。
東京に住む都市生活者たちは、
生きるということ事態に悩んでいる。
めまぐるしく変わる企画の制作の中でさえ、
一時の安心を手に入れることができない。
社会の歯車になって、
ボロ雑巾のように捨てられることを恐れてる。
生活するだけで楽しむ余裕もなく、
あくせくと時間との争いに疲れてる。
どこに行くにもアクセスに時間をうばわれる。
時間との摩擦の間に、
ストレスという病いに落ち入る。
この病いは現代社会の必要性からの、
病いに違いない。
不変に続く自然の摂理の中で災害のことを考える。
だから、大災害になる恐れは大有りだ。
こんな東京に台風が直撃することでもあれば、
たちまち東京はパニックになるに違いない。
誰もがこの現実を見ないように目をつむる。
台風が来る事を予期していても、
それが本当に来る事など考えないようにしている。
考えたくないんだろう。
地盤の変化にしたがって、
東京のリズムは大地と調和も失いつつあるようだ。
東京のリズムでみんなが踊れるようになればいいのに。
  御供 2000/7/25

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