貧しさとは内からくる偉大な光輝だ。
自分が貧しいと思っている人は過渡期にある人だ。
たぶん狂気から治療へ、
たぶん反対に狂気へ。
顔になんとも言えない繊細な影を持つ。
愛でしょうか?
知でしょうか?
喜びでしょうか?
どうやらそれらはちょっぴりもの悲しげに、
不安げに燃えている。
誰かがじっと見て助けてやりさえすれば、
またきっと明るくなるに違いない。
光を顔にたたえているのが見える。
しかし、実際には誰も助けてやる人はいない。
ほんのわずかばかり、
うろたえている人々。
小さくなっているだけの人々。
物事を普通の意味とは違った意味で読み違えた人々。
少しも違わぬ世界に住みながら、
ただ少しばかり傾いて歩いている。
時としていろいろなことが、
彼らの頭上にのしかかっていると思い込む人々。
大都会に馴染むことができず、
果てしない恐ろしい森の中にいると感じてる。
都会の中で出口を見つけられないでいる人々。
毎日毎日苦しい目に合うすべての人々。
自分の足音が騒音にかき消されて、
もう聞こえない聞こえないすべての人々。
不安でその頭上に根をはってしまったすべての人々。
どうしてこういう人々を大都会では助ける人がいないのだろう。
貧しい人にはなりたくないだろう。
助けられる人は貧しくない。
御供 2002/7/13
御供 2002/7/13
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