2010/06/11

忘れもの


昨日書いた自分の詩が懐かしいリズムで伝わってくる。
昨日と今日との間の毎日に人生がある。
忘れものがたくさんある。
明日は今日よりも素晴らしい。
そんな時、いろいろなことが起こっていることは確かだ。
昨日は確かにそこに身を置いて生きてきたのだが、
詩はそこで起こった出来事を忘れもののように書いてしまう。
詩は時空を遊ぶバランスによって成り立つ。
極めて個人的な快楽に過ぎないのかもしれない。
それを書き留める必要がどこにあるのか。
だが、ひとり机に向かって詩を書く。
書くことをうとましく思いながら、
心はまだ書かれていない詩の後ろめたい真実に圧倒される。
でも、今日も自分の心を忘れて詩を書く。
自由じゃないか。
   御供      12/1/7

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