2010/06/19

17Fにて


東京という超文明の大都会で下界を見下ろす17Fにいる。
高層ビルの建ち並ぶ銀座近くのホテル。
わけもなく朝を迎える人間というものについて考えている。
やわらかい神経というものをつなぎ止めるものは何なのか?
わからない。
人間の価値。
いったいそれは存在するのか。
いくら文明が進歩し、
生活が楽になっても時間というものは手に入れられやしない。
むしろ失われていく。
煙りのように消え去っていくように感じる。
TVをつければ情報だけが通り過ぎていく。
こんなにたくさんの情報などいらないのに。
あわただしく繰り返えす日々は、
どんな中味を持っているのだろう。
17Fから見る大都会はグレイに見えるだけ。
そこに人間がアリのように行き交う。
私もそのひとりだ。
   御供 2002/7/11

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