2010/05/17

J・ケルァックに捧げる!


<コーラス183>
『宇宙の精神に目覚めよ』
気がついてみたら体得するものなど何もなかった。
これが真実。
昔私が言った言葉だ。
あんまりよく似た名前だから間違えるはずがない。
柔和なヤツは風船の中に揺れ動く。
———深くーーーー
カルマを見ることができた。
何百万ドルという雨と洪水の被害。
広大な土地が埋もれて行く。
ただ普遍なる精神に目覚めよ。
すべてを受け入れよ。
それはからっぽ。
そう受け入れよ、真実を。
<コーラス184>
人間は虚空をあやつるものもなく恐怖から自分の心を忘れてしまうのを恐れる。
虚空が本当は虚空ではなく、
実は達磨の真。
領土であることを彼らは知らない。
ワーオ、それを読んで私は考えた。
死の幻想。
非人間的な穴を落ち始める時には自分に解るのだろう。
もし覚えているだけ賢ければ、
落ちて行く愛と憎悪の黒いトンネルがあることに気づく。
私には輝かしい真の永遠であることを。
<コーラス187>
求めるな、しかして何も除外するな。
紀元前800年、中国の偉人の言葉だ。
『目の前の空虚を見つめよ。空虚を除外することなどどうしてできよう』
宗教とは頭の上の爆弾、なかなか痛い。
その後からやってくる過哀感が柔らかそうぶ毛がある。
ああ、永遠が、ロケット花火が、
粉雪が、新たな希望が、
天国が、キミが、私が。
<コーラス192>
権力をいだく者。
無化や上。
破壊せよ。
根絶せよ。
支える者。
逆境にある者、すべてをささげよ。
浄化するもの。
自我に捕らえたる者。
すべてを浄化せよ。
苦しみに終わりをもたらす者にこそ勝利を、ウオッーと。
正しく賢き者。
知覚ある者すべてを悟りへと導け。
知恵と思いやりにおいて完璧なる者。
すべての生きる者を解き放せ。
如来『真の存在を体得せし者』
善戦『真の菩薩を体得せし者』
仏陀『目覚めし者』
慈悲と知性において完璧なる者を。
<コーラス195>
ほとばしる歌ほど詩の精髄。
聞け、その歌を。
始めて日の光にさらされた洞窟の捕囚のように、
赤裸裸で粗野でよく見ると美しい髭に隠された人間の神々しい瞳の青し褐色。
高き星は自分たちの歌を歌う。
動かない。
動きをたどり、現実を非現実を歌う歌天球。
しかしながら神に真似た人間の詩は、
領地と国旗の掟をいう。
別の掟の下に歌われる歌を歌え。
だから、ブルースを歌ってくれ。
天国を歌って聞かしてくれ。
<コーラス196>
それなら天国を書こう。
この場面はスモークをたいて、
みんな夢の世界に連れて行ってやろう。
自分の知っていることだけでやっていけばいい。
それならいつでも大丈夫。
逆に悲しみから悲しみへ、
嘆きが嘆きへ。
うめいてしかたなく出て来て、もう一度微笑む。
そういうものは全部すべて病人のための現実。
高き水晶の天国の硬石の中に横になる。
血縁者たちよ。
条件なき偏愛。
—————自由。
泳いで渡る仏の内なるニルヴァーナを探せ。
<コーラス197>
内に私の内にみる自由。
すっかり自由。
彼の内に主よ哀れみを。
ハレルヤの街に足を踏み鳴らして言おう。
ウオッー。
ヘイあんた、今からはあの件はいらない。
欲しくない。
二度と聞きたくない。
この酒場では、私のバーでは割れたグラスの中。
私のビンの中ではブルーとブラック。
おまえが好きだよ。
<コーラス202>
白い詩。
白い。
純粋な染みひとつない詩。
輝く詩。
何もない詩。
否−−詩。
非−−詩。
無夢の清浄。
銀色の透明。
鳥は沈黙。
——水ごぼごぼと吠え。
透明、林のヒバリ。
松の葉よ。
岩と砂漠。
犬の清潔。
カエル。
染みひとつない。
純白、ブルース。
<コーラス205>
聖なる流れに入れ。
聖人と共に歩め。
無に従え、輝く渡し守に従え。
全なる星に従え。
唱和して歌え。
光を称え、
かくも輝かしい光を称えろ。
歌い歌を称え。
混じり歌を。
壊れ歌を。
失われた歌を称え。
おお歌よ。
おお時よ。
おお錯乱よ。
私は困惑の惑乱の中を私はさまよう.
御供
J・ケルアックに捧げる!
   11/12/5

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