あくせくと働く人間ども、
自分の立っている位置さえ確認できないでいる。
ひとつの作業に身を投じていたらもう夜。
ベットに倒れるように潜り込んで眠りについたかと思ったら、
もう朝を迎える。
日々の繰り返しの中に、
月日の流れるのも忘れる。
季節の変わり目にも気づかないまま。
お金がないので自由な時間も持てない。
好きなこともできず、
ただあくせくと動き回るだけ。
気づいたら一生の半分を通り過ぎ、
何もしなかったことの嫌悪感の中。
何もできなかったことに悩み出す。
こんなはずじゃなかったと思った時には後の祭り。
やっと手に入れた鳥かごのような家の返済に追われてる。
満員電車にもまれて、
大都会のコンクリート・ジャングルで歯車のように回っているだけの自分を認める。
もうどうしようもできやしない。
いやどうしようもしないだけ。
束の間の週末を家で過ごすと、
疲労のためベットから起き上がれない。
やっと起きたかと思うと家族サービス。
疲れたことを実感する。
どこに余裕があるというのだ。
どうやったら笑う余裕などあろう。
心の余裕。
肉体の余裕。
日々の生活にうるおいを持ちたい。
何に向かっているのかと悩む。
目的意識もない。
必要不可欠な自分だけの時間もない。
楽しみに埋めつくされた余裕を持とう。
人それぞれ違うかもしれないが、
好きなことをやっているという満足できる時間。
充実した時間。
そう時間と余裕は一番大切なものなのだから。
御供 2000/9/12
0 件のコメント:
コメントを投稿