2010/05/29

余裕をもとうよ


あくせくと働く人間ども、
自分の立っている位置さえ確認できないでいる。
ひとつの作業に身を投じていたらもう夜。
ベットに倒れるように潜り込んで眠りについたかと思ったら、
もう朝を迎える。
日々の繰り返しの中に、
月日の流れるのも忘れる。
季節の変わり目にも気づかないまま。
お金がないので自由な時間も持てない。
好きなこともできず、
ただあくせくと動き回るだけ。
気づいたら一生の半分を通り過ぎ、
何もしなかったことの嫌悪感の中。
何もできなかったことに悩み出す。
こんなはずじゃなかったと思った時には後の祭り。
やっと手に入れた鳥かごのような家の返済に追われてる。
満員電車にもまれて、
大都会のコンクリート・ジャングルで歯車のように回っているだけの自分を認める。
もうどうしようもできやしない。
いやどうしようもしないだけ。
束の間の週末を家で過ごすと、
疲労のためベットから起き上がれない。
やっと起きたかと思うと家族サービス。
疲れたことを実感する。
どこに余裕があるというのだ。
どうやったら笑う余裕などあろう。
心の余裕。
肉体の余裕。
日々の生活にうるおいを持ちたい。
何に向かっているのかと悩む。
目的意識もない。
必要不可欠な自分だけの時間もない。
楽しみに埋めつくされた余裕を持とう。
人それぞれ違うかもしれないが、
好きなことをやっているという満足できる時間。
充実した時間。
そう時間と余裕は一番大切なものなのだから。
  御供 2000/9/12

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