2010/05/28

都会人よ


片隅に住む人間を人間以下の野蛮人だというのかい。
キミがいう野蛮人は、
我々が足元にも及ばない文明人なの。
何故、我らは苦しむ。
何故だ?
大都会の人間は絶えず苦しみ悩んでる。
嫉妬、財産、金の心配、野望、
種々の不満。
もがきながら汚れた空気を吸っている。
彼らが難なく見つけているものを失いたくないんだ。
甘受な心。
穏やかな心。
信頼、他人への驚異。
我々とは大きく違う。
我々がとっくに忘れているものを、
彼らは持ちつづけている。
汚れなき心を真の優れた芸術家のごとく。
南の島の芸術性は造ろうと思っても都会では造れない。
今の時代も地の果ての南の島にはたくさんの人間の心が残っている。
豊かな時間が残っている。
恵みの雨を感じたり、
SOSの出ていない綺麗な空気を吸っている。
心の豊かさを感じて生きている。
オープンな心とやさしさという黄金を持っている。
都会人よ、
もう一度考える時が来たようだ。
   御供 2003/4/6

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