2010/05/20

抜けて



黒い長いトンネルを抜けて向こうに光が見える。
私の旅の途上に大いなる光が差し込む。
目で見るもの以上に鮮明に見える光。
光と影の中をさまよう。
私は立ちすくみ、
ゆっくりとした時間の考えをまとめる。
うやむやになっていたことを一気にひとつにまとめる。
さらなる大いなる冒険に心を馳せる。
何があってもやり遂げると固める。
じっと前を見る。
私の歩く人生の上を目を見開いて見る。
見えなかったものが少しずつフォルムとなり、
型となり見えて来る。
よしこれで行こう。
私をささえてくれるいくつものやさしさや思いやりに感謝。
私は再び歩き始める。
そう今の私のできる限りのエネルギーで、
いくつもの発見をすることを思い描いている。
何ものにも負けないことを成し遂げる。
ひとつは私自身に対して、
ひとつは世の中の正と悪という両極端に対して。
まぎれもなく今ある道を進むという行為である。
もう引き返すことはできない。
私は私の道の上を楽しんで歩きつづけることへの意志を持つ。
黒い夜空の中をさまよっている自分はどこにいるかわからない。
わかろうとしていない。
でも確かな朝の光に呼び戻される。
自分自身であることを知る。
ひとつの結果を出したい。
抜けて、私は私の中の真実を知る。
何ものにも負けない強い心の中を見る。
私にはこれだけの体験と豊かなつながりがある。
私は小さな人間かもしれないが、
大いなることへのやむなきうれしい挑戦がある。
繰り返されてきた体験がある。
心をじっと見ていると幾重にも重なる年輪が見える。
私の中に渦巻く年輪。
これを見ると私自身びっくりするくらいさ。
私はいくつもの経験の中に方向性を決める。
確かなるものへと抜けていく自分を育む。
ひとつ、またひとつとゆっくりと繰り返しながら。
そりゃ失敗したこともあるさ。
少しずつ失敗も減っていく。
確かに見えてくるものをカバーする。
そしてつき進む。
決してあきらめることなどしない自分。
ただ言うことは、抜けて。
抜けて!
近づく何かに進んで行くという事実。
私はひとつのものに飽き足らずいくつものものに魅了される。
それを求めて動き出す。
手に入れるものもなく。
うれついた気持ちでもなく。
ただ、抜けて。
  御供 2002 7/3

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