2010/05/13

絶望という救い主



突然やって来た現実。
私の体は健康という深い幸せの外にいる。
寒さが草をしばる外に出て行くと痛みが襲う。。
勇気を持てずにいる私。
冷たい外にいることを想像すると絶望が走る。
上から吹き下ろす寒気の長い袖に包まれて、
強い痛みに私は叫ぶ。
歯を悔いしめていても、
二度、三度痛みが体を刺す。
狂ったブタのように絶望のどん底で、
閉ざされた心を引きずられながら救い主を待つ私。
やっとのことでこらえられた。
その一瞬、一瞬の重みを感じる。
私は救われないのか?
死に直面している私はおびえる。
じっと耐えてこれをくつがえさなければいけない。
手がかりはすべて消え失せた。
喉を通るものは何もない。
水さえ受け付けない。
隠された救いはどこへいったのわからない。
心の中には不安が渦巻く。
どこへ行ったのか絶望の救い主は?
私を救ってくれ。
この痛みから救ってくれ。
私はここにいる。
何処にも行けやしない。
健康のうちへ連れて行ってくれ。
そう願う私に絶望の救い主が手をさしのべてくれた。
私は生きている。
さんずの川を渡って戻って来た。
絶望の救い主は何故私に微笑んだのだろう。
  御供 2004/11/28 11/12/4 14/8/1

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