ジョン・レノンは世界中に『ロック』という魔法の種を蒔いた。
時代を動かしはじめた人たちとの意図とは関係ない。
ビックマネーに操られることなく、
魔法の種は誰も考えたことのない方向へと進んで行った。
世界はいずれにせよ、
まったく新しい『トータルな世界の見方』を必要としていた。
闇の中を漂流する人たちにとってロックは唯一の共通言語。
ロックによって幾度となく救われた人もいれば、
救われなかった人がいるのも世の常。
ロックは新しい世界に向かう多くの道標を残して来た。
それは植物の成長と同じように、
この20年間成長と衰退を繰り返して来た。
台風や日照り、
冷夏、大雨。
あるいは人災や癒しがたい病いで途中で、
折れたり倒れたり枯れてしまったものもたくさんある。
種から大きく育て上げ何本もの太い根を大地に降ろした。
仰ぐほどの大木に育て上げた意志の力。
強靭の偉人たちの数は多くにのぼる。
それぞれの木には年輪のように歴史が刻み込まれている。
ランドマークのように地球に根を下ろした存在もある。
しかし、ロックにおいては、
あらゆる障害を乗り越えて成長をつづけることだけが夢となった。
唯一の生き残る道となった。
人間によって栽培される生きものである精神の木。
世界がひとつであるという感覚。
個人の感覚がどこまでも拡大する体験はロックがもたらしてくれた。
この四分の一世紀において、
人間がものに対する考え方が大きく変化してきた。
ロックがそこで果たした役割はとてつもなく大きい。
20年前は人間のヴィジョンとして、
人間がどこまで拡大していくかを想像した。
まるで神話にでてくる巨人に会ったかのようだった。
果てしない未来にひとすじの光を見た。
見るもの触れるものがすべて自分を変化させる。
人間も自然の一部であるかのように思えた。
そこでは都市も自分も自然の一部だった。
すでに我々は変化を受け入れ次の世代を生きはじめている。
好むと好まざるにかかわらず生きている。
古い価値観はテレビ中継される中に崩れ落ちた。
模索と探求ははじまり、
世界の随所において終わりがはっきりと浮かび上がった。
地球の再生をかけてもう一度ロックの種を蒔こう。
魔法の種を蒔こうという動きがはっきりとした。
蒔かれたたくさんの種は目を出しはじめている。
いずれ大きく美しい木に成長していくことを祈ろう。
すべての差別に終止符を打ち、
新しい道標を立てる時代がやって来た。
魔法の種が芽を出し、
大きな立派な木になるために種の家を作ろう。
御供 2004/1/14 11/11/28 14/7/29
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