生きているとやりきれないむなしさに襲われる。
私の存在すらわからない。
胸がキュンとする。
世界は止まらずに動いているというのにとり残されたようだ。
ポツンとひとり取り残されたような気分になり、
どこにいるのかわからなくなる。
外に出るとざわめきだけが聞こえる。
喧噪の中にいても自分の存在すら見えない。
風が吹いている。
この風はどこに行くのだろうと一瞬考える。
忙しく立ち回っていた時と違い、
今はどうにでもなる時間が余計に私を苦しめている。
食べたいものもない。
欲もない。
いやあるのだけれどむきだしにはしていない。
ずっと落ち着いてはいるのだが、
本にも映画にもたどりつかない。
呼ばれてもいない。
すべてのものが素通りしていきただむなしさだけがこみ上げて来る。
何かに向かう情熱さえも失せている。
燃えるような時間はどこへ消え失せてしまったのか。
でも取り戻せると確信している。
いい友がいて相手を意識した時、
沸き上がる理想とやる気が押し寄せてくる。
社会を逆説するように鋭い目を持って生きていく。
私が生まれて死んでいくのに、
意味のあることに手を掲げて生きていこう。
発言は無言でも型になるフィチャーがある人生。
私は私でしかないのだから。
むなしさも時間の流れに押し流されるんだ。
心が解き放される。
もとの位置に戻れることを祈ろう。
宗教など持たない私だけど、
何故か神が下りて天使の翼を与えてくれるような気がする。
私はそれを信じている。
このむなしさという壁があるから未来がある。
この時間がバネになってより多くの情熱を持てるのさ。
多くのことが頭を通り過ぎていく。
この眠りから覚めたら私は目覚め、
目覚めた時が本当に生きるときなんだ。
不死鳥のように目を開けてこの社会を深く見つめ生きていく。
死んだつもりになればどんなことだってできる。
いつでもそんな気持ちを持ちつづけて生きる。
このむなしさは充電の時間だと理解することにしよう。
御供 2002/10/6 11/11/19 14/7/4
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