2010/04/23

谷間に流れる



私はひとり歩きしている。
谷間に流れる川にさしかかる。
川にはたくさんの生物が共存する。
川の流れにそって谷間を歩く。
いつの間にか川の流れを見つめている。
この川の始まりと終わりを見つめる。
いつになく流れは水を増している。
ひとつの大河に流れ込んで行く。
一滴の水から始まった水の流れは、
下流に下るに連れて川という形をなすんだ。
大きく曲がるところにできる水たまり。
ふたつの流れが合流しひとつになる。
水かさはまた増して大きく変化を繰り返す。
たくさんの水は休むことなく流れつづける。
山から生まれた水はだんだんと下り海へとたどり着く。
様々な生態系を通り、
行く手にある大きな海へと注ぎ込む。
その豊かな恵みの中で生物は生存を繰り返す。
耐えることなくつづくこの自然の摂理は、
いくつものドラマを生む。
その水の行くへは先へ先へと進む。
川の流れのようは耐えることなくつづく。
谷間を流れる水を見つめてひとつの道を歩く。
この道を歩きつづけよう。
  御供 2000/9/19 14/6/1

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