2010/04/26

旅の途上



東京に帰ってきても未だ旅の途上、
またすぐニューヨークへ戻るからだ。
また、あの街へ戻る。
生活道具一式置いてある。
着替えの服も置いてある。
そして自転車もすべて置いてある。
ビデオテレビもステレオも冷蔵庫の中もそのままにしてある。
そして、来月には多くの仕事が待っている。
そのスケジュールを書いたメモも壁いっぱいに張ってある。
心の一部も置いてきてしまったみたいだ。
私はここにいるのに、
私のまわりのものすべてのものがあそこにある。
話し途中の会話も、
まわりかけてる散歩の道も途中のような気がしてならない。
私は今住み慣れた東京にいる。
しかし、まだ旅の途上という意識がある。
すべてのものがブルックリン・ウイリアムズバーグにある。
手に入れたばかりの真っ黒なコンバースも、
お気に入りのリーバイスもある。
そして書きつづけている私のノートと筆。
すべてあの街に置いてある。
私は今、東京。
そしてまたあの街へ戻る。
もう少し良く知りたい街ブルックリン。
エネルギーを受け取りたい街ウイリアムズバーグ。
クリエイティブな思考をキャッチして、
私の人生にインプットして想像と愛に生きるように、
旅の途上で考える。
東京にいる今でも、
やはり私は旅の途上というわけだ。
  御供  2002/5/29 14/7/4

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