2010/04/23

ショートムービーの時代


オールドベニス通りをデニス・ホッパーとケニー・シャーフが口笛を吹きながら歩いていると、ロスの友人スコットから連絡がきた。これは何を意味するかというと映画と言う芸術のひとつの変革の時期が来たというスコットの意見は疑う余地もなく私も考えていたことだ。情報が反乱し、都市生活者の時間はどんどんと少なくなっている。たとえ映画館に行けたとしても二時間なりの時間をつくるということは不可能だ。10分〜20分の時間だったら可能だろう。ショートムービーくらいなら、なんとか観られる。だから劇場はオムニバスでこの手の映画を上映すればいい。劇場の大きな画面で観ることができる。時代は変わった。
 デニス・ホッパーの創る映画はいずれも長過ぎて劇場と合わず、ハリウッドと大きなトラブルを巻き起こしてきたことは知られる事実だ。例えば<キャッチ・ファィアー><カラーズ>そして<ラスト・ムービー>上げれば切りがない。ポップ・アーチィストのケニーはサンダンスの映画祭の審査員を努め、デニスとは仲が良い事で知られる。何のドラッグをやっていたかはわからないが?時代が求める映画のあり方について意気投合し、口笛を吹きながら歩いていたに違いない。
 都会人たちよ!ショートムービーの時間ぐらいだったら、劇場に行って全視全霊をこめてひとつのことを学ぶ。全神経を集中させて学びとる何かがほしい。これがショートムービーの醍醐味だ。後の映画は家に帰って時間のある時に観ればいい。
 映画人デニス・ホッパーとはそれほどまでに偉大な存在なのだ。彼がショートムービーを創りサンダンス映画祭に出品する日は近そうだ。私もショートムービーをコツコツと創っている。もし受賞の件でケニーに聞かれたら、賞は年配のデニス・ホッパーに譲りたい。そう言える日が来るのが楽しみだ。ちょっとだけ頑張ってシナリオでも書いておこう。
    御供秀彦  14/6/2

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