2010/04/20

軌道を外れて



旅に出るということは軌道を外れて、
軌道に戻るためだ。
羽目を外すことがある。
こんなことがあると軌道に戻ることがたいへんになる。
こういう状態が長くつづくと、
新しいアイデアやシャープなひらめきがなくなる。
それどころじゃなくなる。
自分が誰なのかわからなくなる。
怠け者や快楽志向の人間によくある。
軌道を外して何か面白いことはないかと思いをめぐらせても、
何も沸き上がってこない。
見るもの、訪れるもの、聞くものが、
何も心にしみ込んでこない。
ボーッとして時間を費やしてしまう。
それを存在のあり方だと思ってしまう。
ものを感じたり、表現したりすることがなくなる。
南の島になどに行っても、
インドなどというところへ行ってもそうなりやすい。
気がつくと不思議な浮遊感に包まれている。
世界の軌道から外れて自分がポツンといる。
風が毛穴を通じて遠くに響く。
波の音を伝える。
頭が空っぽになる。
それを戻すと急に体の底から活力が湧いて来る。
心の中に張り付いている何かがそうさせる。
とり払われると泉がふつふつと沸き上がる。
今までいた世界から一歩出よう。
軌道から外れてはじめて外れたことに気づく。
改めて感じる。
いろいろな情報をキャッチし、
政治や社会や環境の問題を考えるのもいい。
深いところで考えていれば戻る。
外れてばかりじゃ終わってしまう。
  御供 2000/12/25   14/4/14

1 件のコメント:

職務経歴書の書き方 さんのコメント...

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。